神道に『惟神霊幸倍坐世（かむながらたまちはえませ）』という言葉があります。
私は迷った時、行き詰まった時、頑張りすぎている時、喜ばしいことが起こった時、
平穏な時でさえも、この精神をいつも思い出すことにしています。
意味は、「結果は全て神様にお任せいたします。」というものです。
日々生きているとどうしても自分の力ではどうしようもできないことって起きるものです。
自分が努力を重ねても叶わないことってあるかもしれません。
それは運命学的にはまだ時期でないという可能性もありますし、
ただ待つというのが必要な時だってあります、
また、頑張り方や方向性が間違っている場合もあるかもしれません。
もし、方向性が違っていた場合、結果を神様にお願いしたとしても、
出来事が一時苦しいことに見える時もあるかもしれません。
ですが、結局はその道を経ることで
この地球に生を受けて、自分が本来果たそうとした
使命や天命に導かれるのではないかと私は思うのです。
また、嬉しいことが起こった時も、喜びすぎないようにするために
『かむながらたまちはえませ』の精神を思い出します。
人は慢心すると道を外す危険性をいつも抱えています。
自分は真・善・美の道を貫いているだろうか？
嘘偽りなく真心で、世のため人のため正しい道を、そして美意識高く生きているだろうか？
いつも心に問うようにしています。
執着をすると願いというのは叶いにくいと言われています。
あなたがもうこれ以上できないというほどに邁進したら、
もうあとは神様に委ねてみましょう。
神様というと、眉をひそめる方もいらっしゃるようですが、
日本という国は元々八百万の神々が住んでいて、
全てのものに神様が宿っているという考え方があります。
あなたがいつも使っているスマートフォンや乗り物、
机や椅子、隣にいる方にも神様は宿っているということです。
そんなにたくさんの神様がいるのであれば、
あなたを助けてくれる神様だってたくさんいる気がしませんか？
ただ、漠然と助けを求められても神様も困ってしまうかもしれませんが、
あなたが人生に真剣に向き合って、人生をよりよいものにしていきたいと願うならば
必ず何かしらの力が働くものだと私は信じています。
そんな時、自分をゆるめる言葉が『かむながらたまちはえませ』。
人って一人で生きているんじゃないんだなと思い出せるような言葉でもあるなと思います。
心が安定する言葉です。
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